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『Perfumeがサザンオールスターズを追い抜いた時』


ステージイメージ

多くの人が憧れる芸能界。一昔前までは、「ホリプロ」や「吉本興業」といった芸能プロダクションが上場していましたが、上場することのメリットよりもデメリットの方が大きくなったためか、相次いで上場廃止という選択肢を選びました。

その中で、現在も上場している芸能プロダクションの中に「アミューズ」(株式会社アミューズ)があります。今回は、同社の有価証券報告書(有報)を見てみましょう。

アミューズと言えば、サザンオールスターズや福山雅治といった有名ミュージシャンはもちろん、吉高由里子、大泉洋といった俳優・女優も所属する大手芸能プ ロダクションです。東証一部上場企業のため、トヨタやソニーと同じように有価証券報告書を通じて、一般投資家に向けて企業の情報を公開しています。

ただ、中を見るとそこはやはり芸能プロダクション。例えば、平成26年6月23日に提出された第36期(平成25年4月1日 ‐ 平成26年3月31日)の有報を見ると、“サザンオールスターズの5年ぶりのツアー”や“福山雅治主演「そして父になる」が第66回カンヌ国際映画祭審査 員賞を受賞”といった特筆すべき事項のほか、期間中に行われた主なコンサートや舞台の情報など、さながら「エンタメ系ニュース」のような内容が記載されて います。

その中で気になったのが、「事業等のリスク」という項目の中の「主要アーティストについて」という内容。その中には、“第36期(平成26年3月期)は、 営業収入上位3アーティスト(サザンオールスターズ、福山雅治、Perfume)による収入が総営業収入(連結)に占める割合が44.9%となっておりま す。”と書かれており、このアーティストたちに活動休止などがあれば業績に影響を及ぼす可能性があるということが記載されています。

そこで、同社の「営業収入上位3アーティスト」を過去の有報に遡って調べてみると、平成16年3月期から平成21年3月期までの実に6年もの間、“サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティ”の記載が固定されていたのです。
しかし、平成22年3月期に転機が訪れます。ずっと「営業収入上位」の筆頭に掲げられていたサザンオールスターズが平成21年(2009年)から無期限の 活動休止に入ります(2013年から活動再開したことは記憶に新しいかと思います)。これにより、平成22年3月期の有報に記載された「営業収入上位3 アーティスト」の記載は“福山雅治、Perfume、ポルノグラフィティ”となり、サザンオールスターズが抜けたところに新たにPerfumeが上位3 アーティストに名を連ねることとなりました。

それ以降、平成26年3月期までは、サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティ、Perfumeの4アーティストのうち3アーティストが順序を変えて名を連ねる状況が続いています。

例年、アミューズの有報は6月下旬に公開されます。従って、あと1カ月ほどで最新の有報が公開されます。去年4月から今年3月までの「営業収入上位3アー ティスト」がどのような顔ぶれになるのか、このような視点で見ると違った感覚で有報を見ることができるのではないでしょうか。

(ネットスクール株式会社 藤本拓也)

株式会社アミューズ(会社情報・IR情報)

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